ヒモトレってなんぞや?

最近、ちょくちょく雑誌やテレビなどのメディアでも取り上げられているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、バランストレーナーの小関勲さんという方が開発された、ヒモを体にまくことでバランスが整う、というなんだかちょっと不思議な?ものです。

私がヒモトレを知ったのは、先輩のH先生からの紹介。初めにとある動画を見せていただきました。

その動画は空手か何かの練習をしている学生さんの体に、次々とヒモを巻いていく、という不思議な映像でした。
でも1本ヒモを足すたびにどんどん体の動きがよくなっていくのがわかり、なんとまぁ不思議だなぁ、と興味がわいたのでした。

その後、これまたH先生のお誘いで「音楽家のためのヒモトレ講座」というものに参加。
これはさまざまな楽器を演奏される方がいらっしゃって、その方々にヒモを一本ずつ巻いていく、というこれまた不思議な講座で。
そしてやっぱりヒモを一本足すたびに、体の動きがかわり、演奏される楽器、歌われる歌、が素人でもわかるほど良いほうに変化するのを目の当たりにしました。

この二つの例をとってもわかるように、このヒモトレ、対象になっているのは空手、音楽という全く違うことをやっている人ですが、どちらもヒモを巻くだけで動きがよくなったのです。
ということは、これはすべての人に効果があるということ!?となるとがぜん今度は自分が体験したい!

そしてこのたび、開発者である小関勲さんの講座がある、と知り、これはいかなくちゃ!と参加してきた次第です。

講座に来ているのは皆さん一般の方なので、行う動作は特別なものではなく、わっかにしたヒモに手を通してあげる、上げた手を左右に倒す、など普通の体操のような動作だったり、お尻の下にぐるっとヒモを巻いて歩いたり、階段昇降をするなどのごく普通の動作を実際に体験しました。

そして、本当にヒモのあり、なしでは可動域に差が出たり、動きやすさに差が出たりすることが、自分でもよくわかりました。
なんとなく、そうなる原理が分かるような動作もあれば、まったくわからずただ不思議だなぁ、というような動作もありました。

このヒモトレ、実際に使われている現場はスポーツや音楽、リハビリ、介護など多岐にわたっているそうで、講座の中で紹介されていた動画にはオリンピック選手が実際にヒモを使ってトレーニングしてる様子なども紹介されていました。

私たちにかかわりが深いのは、やはりリハビリや介護での活用です。

今回の講座で得た経験も、患者様に還元できるようにしていきたい、と思っています。

また、ヒモトレについては書籍もいくつか出版されています。一般の方向けに作られていますので、どなたでもわかりやすい内容だと思います。
ご自身の健康のため、またご家族の介護に役立つことがあるかもしれません。

ご興味持たれた方は「ヒモトレ」で検索してみてくださいね。

また講座の中で紹介されていたHPには実際に介護現場でヒモトレを活用されている例が紹介されています。
こちらも皆様の参考になるかもしれない記事がいろいろ紹介されていますので、ご興味があればのぞいてみてください。

ただし一つお願いです。

この連載では実際に浜島先生が現場でヒモトレがどのように使われているかをご紹介しています。ただ、実際の使用にあたっては、必ずご本人を含めた関係各位の同意の上、慎重に行ってください。また高齢者や障がいをお持ちの方が行う際には、必ず付き添い者の同伴が必要です。席を外すときは、必ずヒモを外すように注意してください。

とHPの記事にも書いてあります。
くれぐれもご注意をよろしくおねがいいたします。

ヒモトレ介護術

ヒモトレ介護術 第一回 「烏帽子巻きで嚥下ができた!」

担当N