先日、グループホームの入所様の新規リハビリマッサージのご依頼をいただきました。
その際、ご家族が「歩行器をつかって少しでも自分で歩いて欲しいというご希望がある」ということも併せてうかがいました。
でも、それには少し問題が。
通常グループホームや、特別養護老人ホームなどの施設に「入所」されると、その利用料ですべて介護保険の枠を使ってしまいます。
そのため、在宅介護のように気軽に福祉用具をレンタルすることができなくなってしまいます。
この利用者様の場合も例にもれず、グループホームの利用で介護保険は使ってしまうので、歩行器を使いたい場合、基本的に購入するしかなくなってしまうのです。しかも購入となると、一つ一つが比較的高額商品なので、介護状態の変化に合わせて福祉用具を変える、ということも簡単にできなくなってしまうことも大きな問題です。
ちなみに私の母も、在宅介護時代は、レンタルで褥瘡予防のエアマットを使用していましたが、施設に入ることになってレンタルができなくなりました。施設にはエアマットはないので、結局中古の商品を、定価よりは安いものの、そこそこの金額で購入した覚えがあります。施設に入るからと言って、その人に必要なものが、変わるわけではありません。
何もかもが施設にそろっているわけではなく、思ってもみない実費での負担を強いられるのは正直、驚いたものでした。
しかし、最近、そういった問題を解決してくれるサービスが徐々に広がりつつあるようです。
それがタイトルにも書いた「介護保険外の福祉用具レンタルサービス」です。
どういったサービスかというと、その名の通り、介護保険を使わない福祉用具のレンタル、です。
保険外、というからには、結局高額なんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
何を隠そう私もそうでした。
ところがどっこい、今回ご相談のあったグループホームのご利用者様の場合、なんと、1か月1000円というお手頃な価格で歩行器をレンタルすることができたそうです。
なぜそんなに安価でレンタルができるのか、それは福祉用具の業者さんによって事情はいろいろあるかと思いますし、私がここで推測でいろいろ書くことは控えさせていただきますね(;^_^A
でも、もし施設入所で今までレンタルしていたものが使えなくなった!とか、介護保険の枠がいっぱいで、必要な福祉用具がレンタルできなくて困ってる!という方がお近くにいらっしゃいましたら、ぜひこの「介護保険外の福祉用具レンタル」というサービスを、一度検討してみては、いかがでしょうか。
これからの超高齢社会、なんでも公的な保険で賄える時代は終わりを迎えつつあると思います。
レンタルに限らず、利用しやすい実費のサービスがどんどん増えてくるとおもいますので、そういったことにもアンテナをはって、みなさんに有益な情報が提供できるようにしていかなければいけないなぁ、と今回のことで改めて思いました。
担当ーN