いぬどう治療院では、施設に入所されている以外の患者さんへ、施術の前に血圧と体温を測り記録を残しています。
記録を残していると、その人なりの数値の傾向がわかります。
先月の事ですが、この測定が役に立つ事がありました。
90代の女性の患者さん。少ししんどそうで反応も薄かったのですが、いつも通り血圧を測ると2回続けてエラー。
3回目が70/50位で、驚いてご自宅の上腕で測る血圧計をお借りしました。すると120/75位でしたが、脈拍が35。『35?!』と思い指でもう一度測ると40位。少し増えましたが非常に少ない数です。
すぐご家族に『救急車呼んだ方が良いかもしれません』と、伝え施術は、中止しました。
ご家族も異常に気付かれましたが、その時は、「主治医に連絡して相談してみる」との事だったので帰りました。
午前中の訪問だったのですが、その日の午後にご家族よりご連絡頂きました。
『救急車で病院に行き、点滴をして戻ってきています。血圧を測ってもらっていなければ異常が解らなかった。ありがとうございました。』とお礼を言われました。
ときどき患者さんには、『もう、めんどくさいからいいです』などと言われることもあるバイタルチェックですが、いつも低めの数値の方が高かったり、また逆に高めの方が低かったり、測定結果によって体の不調や薬の飲み忘れに気づくこともあり、改めて体調の変化のサインとして大切な数値なのだと感じました。
担当-H