先日、曇りの日の朝、通勤途中の道で、アゲハの幼虫を見つけました。

車の通りの少ない道とはいえ、下はアスファルト。
晴れていたら幼虫にとっては、まだまだ熱い路面です。
目指すはたぶん、数メートル先の空き家の少し荒れた庭。
何の葉っぱを求めて行くのか、ひとりぼっちで命がけです。
側溝の格子の蓋の上もずんずん進んで行き、落ちるのではないかと内心ヒヤヒヤ。
早めに方向転換して格子の蓋から出た時は、ホッとしました。

どこから来たのか、ここまで最低でも数メートルは来ているはずなのです。
この小さな幼虫の目から見るとこの世界はどんな風に見えるのか、何を頼りに進んでいるのか、全く見当もつきません。

ただただ、けなげな姿に無事に目指すところにたどり着けるよう、内心エールを送りながら、私は駅を目指しました。

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担当-H